logo

100年先の未来を見据えて
〈東京ステーションホテルの森〉始めます

ネイチャーポジティブ(自然再興)という考え方

損失から回復軌道へ

私たちの暮らしは、あらゆる多様性を持つ自然の恵みによって支えられています。森林、土壌、水、大気、そしてそこに息づく生物たち。これら〈自然資本〉は社会経済を支える重要な基盤です。しかし日々、陸・海の双方で、自然資本を毀損し続けていく現実、、、。そんな状況に歯止めをかけ、自然を回復軌道に乗せるために、生物多様性の損失を止め、反転させるという考え方が「ネイチャーポジティブ」です。
>環境省 ネイチャーポジティブポータル

今から100年先の未来のために

例えば、森には自然のままの「天然林」と、人が手を加えた「人工林」が存在します。一度人間が手を加えた時点で森の安定環境は絶たれてしまい、人工林が自然の力(天然更新)で維持できる状態に戻るには、数百年もの時間がかかるそうです。日本の国土は緑豊かといわれますが、ほとんどの森林は何らかのかたちで人の手が入っており、さらに頻発する自然災害や林野火災など、人が手を入れずにはおけない形で天然林をも減少しているのが現状です。

〈企業の森〉で森づくりを始めよう

森林の維持と復活

ただ、人工林や森林伐採がすべて悪いのではなく、問題は、森林保全のための循環機能が落ちていること。戦後植林が推奨されたスギやヒノキの森は木材利用が可能な時期を迎えているため、伐採がすすんでいますが、その後の再造林率は約4割程度、という調査結果があります。(令和5年9月林野庁「林野庁の再造林の促進施策について」より)。立地・環境が林業に適した場所は、再造林・育林も進みやすい一方、林業に適さない皆伐地や不成績造林地は放置や後回しにされ、やがて森林としての機能が絶えてしまうかもしれないのです。

目に見える活動を

丸の内という都会のど真ん中にいる私たち東京ステーションホテルでも、「目に見える」形で〈ネイチャーポジティブ〉な活動をできないか。そこで、かねてから募金を委ねている森林保全団体のmore trees(モア・トゥリーズ)が展開している〈企業の森〉への参画が浮上しました。日本各地の保全が必要な森林と企業をつなぎ、協賛という形で森林の循環機能を回復させるプログラムです。
>一般社団法人 more trees

〈東京ステーションホテルの森〉が始まります

私たちの森は岩手県大船渡市三陸町綾里熊之入(りょうりくまのいり)という地域で展開されます。大船渡市は2011 年の東日本大震災で津波の被害、さらに昨年2 月には3,400 ヘクタールにおよぶ大規模林野火災に見舞われました。一部では国庫補助事業による森林復旧が進められていますが、その事業ではカバーされない、比較的小規模な森林からサポートを開始します。

東京から遠く離れていますが、現地に目を向け、思いを馳せるのも大切なこと。これから徐々に森づくりについてのリポートを更新していきます。ゲストのみなさまに参加いただけるような取り組みもあれこれ思案中です。ぜひ〈東京ステーションホテルの森〉を一緒に見守ってください。